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「差別的な社会と決別する」をミッションに、当事者が統合失調症について情報発信していきます

友達が統合失調症だと感じたら?集団ストーカーや妄想を訴える人との付き合い方

 

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「大勢に付けられている、集団ストーカーに命を狙われているかもしれない。」

 

あなたの大切な人が、そんなことをいい出したら、困惑するのではないでしょうか。

 

お友達が特定の組織や集団を名指しして、「自分の命を狙っている」と主張する場合、その人は統合失調症の可能性があります。もちろん、ほんとうにCIAがあなたの友人を狙っている確率はゼロではないでしょう。しかし常識的に考えて、そんな訳はないと思ってしまいますよね。

 

私には統合失調症の発症経験があり、入院もしており、いまは障害者手帳が発行され在宅でほそぼそと働いて暮らしています。しかしここに至るまでは2度の入院、飛び降り未遂、お薬の飲み忘れ、さらには激しい妄想や幻聴と、さんざんな過程を経ました。

 

そんな実体験と、数多くの統合失調症の友達と接してきた経験、そして精神科にちゃんと通い、主治医と相談してきた経験から、今回は妄想や集団ストーカーの被害を訴える人との付き合い方を書いていきます。

 

【もくじ】 

 

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集団ストーカーってどんな訴え?

 

付き合い方の前に、集団ストーカーがどのようなものかみていきましょう。

集団ストーカーを訴える人は、多くの場合

 

  • 強大な組織が集団で監視している
  • 黒い服を来た人たちがあとを付けている
  • スモークの車に連れ込まれそうになる
  • 誰もが“組織“の命を受け、自分を見張っている

 

といった極度の思い込みに支配されることが多くなります。これは何も、冗談でやっているわけではなく、当然ですが本気です。脳のスイッチがどこかで狂ってしまい、そうした妄想に取り憑かれます。

 

集団ストーカーを訴える人は、本気で怖がっています。何もかもがリアルに見え、通行人のささいな仕草、物音まで、自分を殺しに来たサインと受け取ってしまうのです。はたからみたら笑いごとですが、決して笑わないでください。

 

また、インターネット上でそうした訴えをしている人をみかけても、厳しい言葉を投げつけてはいけません。なぜなら、それらの書き込みですら、自分の命を脅かす存在として捉えてしまい、余計に危ないからです。危ないとは、「組織」に殺されるということではなく、あなたの大切な人が自ら命を断ってしまうリスクがあります。

 

これらは原因が解明されていません。しかし私の実体験によりますと、非常にリアルです。実際に、自分を責め立て、苦しめる声が聞こえてきますし、ものごとがすべて自分を追い詰める方向に関連づいて感じます。

 

 

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思いやりをもって病院に誘導すること

 

あなたの大切な人が、集団ストーカー被害を訴えたら…。どうしたら良いのでしょうか。

 

そんなときは病院しかありません。しかし、こうした妄想の真っ最中にいる方は、病院をすすめるあなたのことすら、「組織の陰謀」だと関連付けて拒否するケースがほとんどです。

 

そんなときは、極めて優しく、寄り添いながら誘導してあげてください。

 

私も昔、いろいろ追い詰められて眠れなくなったことがあったんだ・・・そんなとき、看護師さんやカウンセラーの人に相談したら、ちょっとだけ楽になったことがあったよ。でも今は薬もなく元気に暮らしてるよ。もう平気。だからちょっとだけ病院に相談しにいってみない?

 

といってあげましょう。「昔、眠れなかった」「ウツっぽくなったことがあった」「今はもう薬も飲んでないし大丈夫」といったキーワードを入れながら、共感してあげてください。集団ストーカー妄想を否定も肯定もしないほうが無難です。至難の業になりますが、根気よく、よりそってあげてください。

 

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病院では入院治療および薬物治療が行われる

 

友人や家族が病院にかかったら、入院治療および薬物治療がスタートします。今の統合失調症の薬は非常に効果的で、妄想が一気におさまるケースがほとんどです。

 

病院にいって、薬を飲むことが習慣づいたら、安心して良いと思います。なぜなら今の薬は非常に効果的で、飲み続けている限り、あまり極度の幻覚・幻聴にはさらされなくなるのです。

 

現に私も、入院し、薬が効き始めるまでの数日間は、病院にまでストーカーがついてきていると思いこんで大変苦しみましたが、薬が効き出すと、ケロッと平常心に戻りました。もちろん、幻聴幻想はリアルなので、怖いという感情は残っていますが、それでも極端な自分を責める声というのは薬によってなくなりました。

 

退院してきたら、しばらくは寝たきり

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患者となったお友達/家族が退院してきたら、しばらくは陰性症状が出るはずです。寝たきりになり、意欲も下がり、ぼーっとした期間がつづきます。

 

この時期に、「気晴らし」を誘っても、あまり効果はないかもしれません。そーっとしておいてあげるのが無難です。もしも一人暮らしであるなら、最低限の食事だけはとれるよう、宅配食の食べたいときに、すぐおいしい。冷凍のおかずセット「食宅便」をススメてあげてください。

 

薬を飲んでいるかだけは確認してあげたほうが良いでしょう。ちゃんと薬の袋が減っているか、目の前で飲んでみてもらうのも良いかもしれません。もしも、退院してきても妄想が収まらない場合や、めっちゃくちゃに暴れる場合、薬を飲んでいない可能性があります。

 

薬を飲んでほぼ落ち着くはずなので、暴れるということは、病院では強制的に飲んでいた薬を、飲まなくなるということなのです。こういうときは、命にかかわります。症状も悪化しているはずなので、ただちに病院に連絡し、再入院の手続きを取って下さい。

 

いまは注射などもありますので、どうしても薬を飲まなくても、なんとか薬物治療を続けることができます。繰り返しになりますが、退院したタイミングで薬を飲んでいないことは、即座に命に関わります。

 

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元気が出てきたら、気晴らしに散歩でも

 

ちゃんと薬を飲んでいる場合、陰性症状も3ヶ月程度で収まり、徐々に本人の口から「何かしたいな」という思いがでてくることだろうと思います。そのときは、ぜひあなたが散歩に付き合ってあげてください。公園でも良いですし、テーマパークでおさんぽだけするのもいいでしょう。

 

私は親友に付き添われて、「お台場」「スカイツリー」「船橋アンデルセン公園」「マザー牧場」「ディズニーランド」といったところにでかけ、のんびりと散歩しました。気晴らしは良いですね。とっても助かります。こんなときこそ、あなたが寄り添ってあげてください。落ち着いた穏やかな時間を過ごして、生きている意味を再確認しましょう。そのときこそ、友人もあなたに感謝し、命を奪われなかった喜びを実感することだろうと思います。

 

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社会復帰をしようと思ったら

 

そしてそんな穏やかな時間を過ごしていると、次第に社会復帰したいという気持ちがわいてくることだろうと思います。そんなときは、いきなり正社員や派遣社員で働くと、ストレスで余計に持病が再発してしまいますので、障害者専門の職業訓練所で息抜きしつつ社会復帰を目指すのがおすすめです。

 

障害者雇用は国もすすめています。精神障害をオープンして、働いている人もいるのです。そしてこの障害者雇用の特徴は、大企業で働けるということです。休みや福利厚生がしっかりした大企業で、安心して療養しつつ、働きつつ、というライフスタイルを送ることができます。

 

また、同じような障害を持ちながら、社会復帰を目指している人たちとの交流もできます。そうすればまた社会性を取り戻して、元気に暮らしていくことができるようになるのです。

 

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薬を飲みながら、ゆるゆると社会復帰を

 

大切な人が集団ストーカーで悩んでいる場合は、寄り添いながら病院につきあってあげてください。いろいろな経緯を経て、社会に戻っていくことは不可能ではありません。現に私も、一時期は死ぬ思いでしたがこうやって楽しく働いています。

 

薬は必須です。飲まなければ命に関わりますが、逆に言うと、ちゃんと服薬していれば、何事も起きない平和な病気でもあります。大切な人に心から寄り添ってあげて、平穏を取り戻しましょう。

 

(おまけ)筆者の近況

私はこんな人間です。いまWebライターをやっています。よかったらミニnoteをどうぞ。無料です。

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