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「差別的な社会と決別する」をミッションに、当事者が統合失調症について情報発信していきます

統合失調症は怖い?危ない側面があるのは事実。その背景には大きな差別が

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「統合失調症のやつ、やべえ」

「糖質は危ないなあ。文章もめちゃくちゃだし。怖い怖い」

「ネットにいる統合失調症のやつら、ストーカーだって。誰もお前なんか狙わねえよ」

 

インターネットはときどき残酷な本音が聞ける場所。統合失調症についてこんなふうに思っている人もいます。とても悲しいことです。では、統合失調症は怖いのでしょうか。

 

怖くないよといいたいです。たとえば、私自身はそれほど怖くありません。そりゃあ人間なので、プリプリ怒ることもありますが、統合失調症の怖さのイメージとして「得体の知れない怖さ」があるのではないでしょうか。今回は、統合失調症が怖いと思っている人に向けたメッセージです。

 

【もくじ】

 

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Dr林はなぜ診断できる?

 

―暴れる、めちゃくちゃな文章を書く、そして人の命を奪ってしまうー

 

これらは一般的な統合失調症患者のイメージです。そして残念ながら、実際にこのような行動を取る人もいます。そうした人に特徴的なのが「薬を飲んでいない」ということ。特に一度薬を飲んで治療し、自分の判断で薬を止めてしまった人が危険です。

 

ネットで有名なDr林。統合失調症患者らしき人をスパスパ切っていて人気ですよね。あの林先生があれだけスパッと「あなたは統合失調症かもしれません」と切れ味良くいえるのは、薬を飲んでいるかいないかというジャッジもあります。そして林先生が(一般の人から見て)痛快なのは、文章だけでは決して判断できないため、「とりあえず主治医に」としか言えないという面もあるのではないかと私は考えています。

 

「言葉のサラダ」になっちゃって、めちゃくちゃな文章を書く人もおり、そうした場合は明確に病気を発症していることがわかります。

 

埼玉で暴れたペルー人

 

何より怖いのは、暴れて、中には無差別に人の命に手をかけるひとがでるということ。たとえば、ペルー人が6名も殺した熊谷連続殺人事件 - Wikipedia

  

これも、心神喪失が争われており、報道される内容を見る限りでは、犯人は薬を飲んでいない統合失調症患者だったのではないかと思われます。この事件、本当に痛ましいです。奥さんと娘さんが殺されてしまい、お父さんがひとり残った、というケースもあり、胸が痛くてたまりません。

 

本当に怖いのは、薬を飲んでいない統合失調症の人

 

統合失調症で何がもっとも危ないか。それは「薬を飲んでいない」ことです。上述のDr.林の診断でもそうですし、暴れまわったペルー人も、おそらく薬は飲んでいないでしょう。そして、みなさんの周りにも、もしかしたら、支離滅裂で暴れたおしている困った統合失調症患者がいるのではないかと思います。さらには、ネットで少し「ん?」と思うような人をみかけることもあるのでは。

 

薬を飲まないと、症状は100%ぶりかえします。薬を飲まない人ってとても多いんです。なぜなのでしょうか。

 

なぜ、患者は薬を飲まなくなるの?

 

「薬を飲んでください」という医師は多いです。しかし、なぜ統合失調患者が薬を飲まなくなるのか、そこを考察した記事はほとんどありません。私の極めて個人的な考えになりますが、なぜ薬を捨てるのでしょうか。

 

それは、世の中にある差別と偏見を、患者自身が内面化しているからだと感じます。つまり、精神疾患に対する世の中からの厳しい視線に対して、患者自身も、差別心を持っちゃってるからじゃないでしょうか。

 

「私は(恐ろしい病気である)統合失調症なんかじゃない」

 

という意識は、裏を返すと、差別心があるということなのです。

 

少し自分語りになりますが、私の亡くなった親友もそうでした。とても優しい人だったけれど、心の中で弱い人や障害者、貧しい人、そして精神疾患の人に対し、とてつもない偏見を持っていたのです。そして、彼女は自分自身が統合失調症になったとき、その矛盾は頂点を極め、偏見の目が自分自身へと突き刺さりました。それは彼女を激しく苦しめ、錯乱させ、なんども病院に担ぎ込まれては隠れて断薬し、そして結果として死に至ってしまったのです。

 

薬を飲まなくなるのは、「私はおかしいやつじゃない!」というメッセージです。裏を返せば、「統合失調は怖い、やばい、おかしい」というイメージが、まだまだ社会に根強く残っているのだといえます。

 

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統合失調症患者が薬を飲まないのは本当に怖い

 

そして、この病気は自分にあった薬を飲んでいる限り、何事も起こらないことが多い病気です。だからでしょうか、心理的に「もう治ったんじゃないか?」という思いが芽生えてしまうのですね。

 

統合失調症を発症し、仕事をしていない場合、毎日、退屈です。色々なことを考えてしまいます。そして、もう薬を飲まなくてもやっていけるのではと思い、自主判断で薬をやめてしまうことがとても多いのです。私の周りでもそうで、そうした人たちはたいてい、その後、病院に担ぎ込まれています。

 

【実体験】薬を飲まないとどうなる?

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実は私も、薬を飲み忘れてしまったことがあります。私の場合は、胸に手をあててみると、精神疾患に対する差別と偏見は・・・どうでしょう。あるかもしれませんが、少ないかもしれない。どちらでしょうね。ただ、自分が病気になってしまったので、やはり社会に受け入れてほしいなという気持ちはあります。

 

薬を飲みわすれると、徐々に徐々に、おかしくなってきます。私は1ヶ月程度忘れていましたが、ある日、ぷつっとおかしくなりました。自分が何をしているのかがわからなくなり、家族によると受け答えがおかしくなり、病院に連れて行かれるのを徹底的に抵抗し、結局、再入院となってしまったのです。

 

注射を打たれても錯乱がおさまらず、その日の晩はへんてこな妄想の夢をみて過ごしました。それ以来、何があっても、毎朝起きて薬を絶対に飲むようにしています。今はもう落ち着いています。

 

いま、できること

 

統合失調症の人を怖いと思うのは無理ありません。なぜなら、実際に、私達の仲間が事件を起こしてしまっているからです。しかし、その背景には差別と偏見があります。これは断言してしまいますが、あるのです。私達の心のなかにある、統合失調症は怖いもの、という先入観が、多くの患者に薬を捨てさせ、命を奪っているのです。

 

一度、考えてみてくれませんか。インターネットで、自分が理解できない言動をしている人を笑っていませんか。「統失」「糖質」と嘲笑していませんか。100人に1人がなる病気です。どんな人も、統合失調症になるリスクがあるのです。

 

どのような病気?

なっちゃったらどうしたらいい?

なりやすい人は?

遺伝でなるの?

疑似体験できる?

そして大切な人が集団ストーカー被害を訴えたら?

 

そんなときは、このサイトで情報発信していきますので、またぜひ遊びに来てください。他にも記事はいっぱいあります。ゆっくり読んでいってください。

 

(おしまい) 

 

おまけ

 

この漫画、良かったですよ。心の病は関係ないけれど、なんか抑圧を受けてるな、って気がするときにどうぞ。平凡な女の子が、誰からも愛されるようになる理由。美男も美女もモテ男もみんな彼女を好きになる。それは抑圧から解放されているから。6巻セットでぜひ。 

 

 

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